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 フランスのファビウス外相は今、イスラム過激派のテロや中央アフリカでの仏人女性人質解放などで忙しそうだが、もう一つ力を入れていることがある。

 それはフランスを訪れる外国人観光客を1億人にすることだ。昨年春に彼は、8300万人訪れている外国人観光客を1億人超えする目標を高らかに発表した。

 日本がようやく、1000万人超えを果たそうという時に、世界一の観光大国フランスは1億人超えをめざす。人口が日本の半分の6000万人強のフランスで、8000万人を超えていることも凄いが目標はさらに高いようだ。

 口の悪い友人の英国人やドイツ人は「ビジネスで景気が上向かないフランスは、観光収入が唯一の頼みの綱なのさ」と冷たい視線を送る。

 ファビウス外相の狙い目は、世界に名高いフランス料理の質をさらに高め、世界にアピールすることだそうだ。アラン・ディカスなど大物シェフたちに、その任を担ってもらい、今年はグルメ大国フランスをアピールする方針らしい。

 フランスは過去にない健康ブームで、有機野菜や有機ワインなど、無添加食材を使った料理が目白押しだ。冷凍した料理やケーキを世界に配送するビジネスも盛んだ。

 実はフランス人はなかなか海外に目が向かず、海外ビジネスには消極的だったが、その意識は大きく変化している。テロで傷ついたイメージを変えられるのだろうか。