KathrynReport

 私は仕事の関係で、随分、世界の富裕層とつきあってきた。日本ではあまり使われないジェットセットという言葉は、自家用ジェット飛行機を持っている人たちのことで、ジェットセットの彼らは、お互い知っている場合も多い。

 トランプもその一人で、今ではアメリカ大統領という遠い存在になりましたが、ジェットセット仲間の間では知られた人物で、私の友人も彼の親しい友人でした。

 欧米の金持ちたちの人生の目標を考えると単純な2つのことが見えてきます。一つはヨーロッパに長く存在した貴族文化への憧れです。トランプ氏のトランプタワーの自宅もフロリダの別荘も、室内は金で埋めつくされたフランスの王宮のようです。

 富裕層の中には英国の城を移築するアメリカの金持ちもいる。世界中に別荘を持ち、大型クルーザーやヨットを所有している。

 そんな彼らと付き合ってみると、実は彼らの横の繋がりの強さに驚かされます。彼らの多くは投資で資産を増やしており、常に有望な投資先を探している。さらには利幅の大きい美術品への興味も非常に強く、日本がバブルの時に集め、持ちきれなくなった印象派などの名画の購入にも熱心でした。

 あるスペインに住むオランダ人投資家は、30代で300億円を超える資産を得て遊びながら暮らしていました。

 友人のニーナはユダヤ系カナダ人ですが、夏はモナコのクルーザーの上で生活し、あとは南仏の自宅やパリのホテル・リッツでホテル暮らしをし、一時はベネトンの社長の妻となり、その後はローレックスの社長の妻になり、夫亡き後もセレブなサロンに出没しています。彼らはヨーロッパに残る貴族文化を踏襲するような生活スタイルを追求しているのが普通です。

 もう一つの目標は、人道支援活動です。これはキリスト教精神に由来するもので、持っている財産の一部を社会の弱者に提供することを人生の重要な柱としていることです。

 アメリカの富裕層はチャリティーパーティーの開催に非常に熱心で、特に富裕層の妻たちは、支援を必要としている世界中の人道団体に小切手を送るのが日課になっている位です。

 ビルゲイツもエイズ基金に巨額の献金をしているのは有名ですし、ハリウッドスターがアフリカの貧困や飢餓に苦しむ子供たちを支援していることは、よく知られています。貴族的生活と社会奉仕という2つの目標がアメリカの一般的富裕層からは見えてきます。