カジノのあるベルギーのオステンドは美しいリゾート
日本でのカジノを含む統合型リゾート(IR)の実現が、本格始動しています。IR実施法案の国会審議を控える中、その経済効果の大きさから、すでに各地方自治体も誘致に動き出しています。実は個人的に20年前から、日本へのカジノ誘致を模索する欧米業者と深く関わった経験があり、そのメリットとデメリットを、一般日本人よりは知るようになりました。
ブログには限られたことしか書けませんが、私には日本人がリゾート型の娯楽施設を考えるために、やるべきことは他にあり、圧倒的経済効果ゆえに簡単に飛びつくものではないと考えています。と書くと、そんなことは議論し尽くしたというかもしれませんが、それはカジノの正体を十分知っての議論とは思えません。
欧米を中心に、かつての植民地だったマカオなど東南アジアにもカジノはありますが、一般的にカジノが誘致されれば、圧倒的な収益力から自治体に落ちる税金も巨額で、道路や公園などのインフラが一挙に整備され、美しい街並みに一変するのが一般的です。
それは観光インフラを支えるホテルやレストラン、お土産品店、美術館、その土地特有の遺跡や温泉などの観光資源を圧倒する経済効果を生むのも事実です。現在、日本でもカジノ産業に関わろうとする人や組織が一斉に動き出しており、驚くほど詳細な情報サイトも立ち上がっています。
その理由は、いかにカジノビジネスが巨大市場であるかを物語っています。実際、私が何度かミーティングを重ねたヨーロッパのカジノオーナーたちをみても、たとえば、ジェットセット(自家用ジェット所有者)が多く、自治体、政界とのパイプを持ち、影響力を持つ人物が多く、日本のパチンコ業界とは異質な存在です。
その一方で、ギャンブルでもあるカジノ産業のイメージは、けっしていいとは言えません。ベルギーの海辺のリゾート地オステンドでカジノを創業したバードンク氏とは何度も食事し、その時に聞いた話はカジノの見識を深めるのに役立ちました。
バードンク氏は実はブリュッセルの有名大学卒の弁護士で、カジノ界には珍しいインテリです。彼はある時、「大学の同窓会のパーティーで、スピーチを頼まれた際、”バードンク氏は、われわれ卒業生の中で、唯一道を踏み外した男”と紹介された」と話してくれました。同席していた同級生は政治家、官僚、裁判官、弁護士が、ほとんどだったそうで、会場は笑いに包まれたと言っていました。
私が接触した欧米のカジノオーナーはビジネス界では注目されても、社会的に尊敬されるような存在でないことは確かです。アメリカはヨーロッパとは多少違いますが、今年2月、米ラスベガスのカジノ王、スティーブ・ウィン氏(76)が、自身にまつわるセクシュアルハラスメント疑惑で、ウィン・リゾーツの会長および最高経営責任者(CEO)職を辞任しました。
日本でのカジノを含む統合型リゾート(IR)の実現が、本格始動しています。IR実施法案の国会審議を控える中、その経済効果の大きさから、すでに各地方自治体も誘致に動き出しています。実は個人的に20年前から、日本へのカジノ誘致を模索する欧米業者と深く関わった経験があり、そのメリットとデメリットを、一般日本人よりは知るようになりました。
ブログには限られたことしか書けませんが、私には日本人がリゾート型の娯楽施設を考えるために、やるべきことは他にあり、圧倒的経済効果ゆえに簡単に飛びつくものではないと考えています。と書くと、そんなことは議論し尽くしたというかもしれませんが、それはカジノの正体を十分知っての議論とは思えません。
欧米を中心に、かつての植民地だったマカオなど東南アジアにもカジノはありますが、一般的にカジノが誘致されれば、圧倒的な収益力から自治体に落ちる税金も巨額で、道路や公園などのインフラが一挙に整備され、美しい街並みに一変するのが一般的です。
それは観光インフラを支えるホテルやレストラン、お土産品店、美術館、その土地特有の遺跡や温泉などの観光資源を圧倒する経済効果を生むのも事実です。現在、日本でもカジノ産業に関わろうとする人や組織が一斉に動き出しており、驚くほど詳細な情報サイトも立ち上がっています。
その理由は、いかにカジノビジネスが巨大市場であるかを物語っています。実際、私が何度かミーティングを重ねたヨーロッパのカジノオーナーたちをみても、たとえば、ジェットセット(自家用ジェット所有者)が多く、自治体、政界とのパイプを持ち、影響力を持つ人物が多く、日本のパチンコ業界とは異質な存在です。
その一方で、ギャンブルでもあるカジノ産業のイメージは、けっしていいとは言えません。ベルギーの海辺のリゾート地オステンドでカジノを創業したバードンク氏とは何度も食事し、その時に聞いた話はカジノの見識を深めるのに役立ちました。
バードンク氏は実はブリュッセルの有名大学卒の弁護士で、カジノ界には珍しいインテリです。彼はある時、「大学の同窓会のパーティーで、スピーチを頼まれた際、”バードンク氏は、われわれ卒業生の中で、唯一道を踏み外した男”と紹介された」と話してくれました。同席していた同級生は政治家、官僚、裁判官、弁護士が、ほとんどだったそうで、会場は笑いに包まれたと言っていました。
私が接触した欧米のカジノオーナーはビジネス界では注目されても、社会的に尊敬されるような存在でないことは確かです。アメリカはヨーロッパとは多少違いますが、今年2月、米ラスベガスのカジノ王、スティーブ・ウィン氏(76)が、自身にまつわるセクシュアルハラスメント疑惑で、ウィン・リゾーツの会長および最高経営責任者(CEO)職を辞任しました。
ウィン氏は、過去にトランプ氏のビジネス上のライバルだったのが、昨年1月から政治的盟友として共和党全国委員会(RNC)の財務委員長を務めていましたが、同ポストも辞任しました。ヨーロッパでは、そんな政治の要職にカジノオーナーが就くことは、ほとんどありません。
富裕層しか相手にしないロンドン・カジノのオーナーは、パリでのビジネスミーティングに自分のジェット機に乗って表れましたが、社会的地位が高いとは言えません。実際、カジノで国の経済が成り立つモナコの王室は、他のヨーロッパ諸国の王室とは異質とされています。
時代は変わり、経済最優先の状況にある中、カジノは経済再生のカンフル剤のような存在ですが、私の接触した欧米のカジノオーナーや業界からは、非常に危険なものを感じました。同時に、カジノは欧米の上流階級と庶民の文化の中で生れ、存在してきたもので、統合型リゾートという言葉のマジックでごまかされるようなものではありません。
それに日本のパチンコ業界が、公営ギャンブルと並び、法的に曖昧さを残しながら、日本独特の解釈で成り立ってきたことから考えると、リスクが非常に高いと言えます。退職警察官の受け皿となり、景品ビジネスも警察関係者が握ることを正当化してきたパチンコ業界と警察との癒着は、正当化できないものがあります。
今後は、カジノ推進で動く政治家や官僚の金銭に関わる腐敗も懸念されます。これは個人的経験からすれば、容易に予想されることで、法律で押さえ込める話ではありません。苦戦が続くパチンコ業界は生き残りを懸けて、カジノビジネスに突進してくるでしょう。海外のカジノ業者、資金を持つリゾート開発業者、IT業界も参戦するでしょう。政府や自治体が慎重な対応ができるか疑問です。
富裕層しか相手にしないロンドン・カジノのオーナーは、パリでのビジネスミーティングに自分のジェット機に乗って表れましたが、社会的地位が高いとは言えません。実際、カジノで国の経済が成り立つモナコの王室は、他のヨーロッパ諸国の王室とは異質とされています。
時代は変わり、経済最優先の状況にある中、カジノは経済再生のカンフル剤のような存在ですが、私の接触した欧米のカジノオーナーや業界からは、非常に危険なものを感じました。同時に、カジノは欧米の上流階級と庶民の文化の中で生れ、存在してきたもので、統合型リゾートという言葉のマジックでごまかされるようなものではありません。
それに日本のパチンコ業界が、公営ギャンブルと並び、法的に曖昧さを残しながら、日本独特の解釈で成り立ってきたことから考えると、リスクが非常に高いと言えます。退職警察官の受け皿となり、景品ビジネスも警察関係者が握ることを正当化してきたパチンコ業界と警察との癒着は、正当化できないものがあります。
今後は、カジノ推進で動く政治家や官僚の金銭に関わる腐敗も懸念されます。これは個人的経験からすれば、容易に予想されることで、法律で押さえ込める話ではありません。苦戦が続くパチンコ業界は生き残りを懸けて、カジノビジネスに突進してくるでしょう。海外のカジノ業者、資金を持つリゾート開発業者、IT業界も参戦するでしょう。政府や自治体が慎重な対応ができるか疑問です。
