中国、台湾に続き、ベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアへの日本企業の進出が増える中、ミヤンマー、インドへの進出がトレンドになっています。これらアジア諸国の人々と働く日本人から聞かれる共通の疑問の中に「彼らはどうして、あんなに考えることをしないのか」という話があります。
ベトナム現地の生産拠点で工場長を務める某日系企業の日本人男性は「問題が発生すると、自分で考えることはしないし、何回でも同じ間違いを繰り返す」「ミスを追求すると見え透いた言い訳をするだけで問題解決は考えていない」「何でも上司が知っているものと思い、すぐ上司に答を求め、自分では考えようとしない」などといいます。
こんな話はアジア中から聞こえてきます。中には現地ナショナルスタッフを育てるのは時間の無駄と諦め気味な日本人駐在者もいます。私はそんな時、まずは「彼らの親の世代は、ほとんどの人が第一次産業に従事し、より高度で優れた製品を納期を守って安定供給するなど、初めての経験であり、工業化の歴史は非常に浅い」ことを説明することにしています。
さらに家族を唯一の単位とするアジア諸国の社会では、公共意識は希薄で親のいうことを絶対視する封建的傾向が強く、自分で物事を考え、判断する機会もありません。加えて独立した個人の尊厳を重視する基本的人権や民主主義は未成熟で、既得権益を持った層に全ての富と権限が集中した極端な階層社会なため、政治に対しても、指導者を崇拝する傾向が強く、市民が自分で考える習慣はありません。
たとえば韓国の民主主義の歴史は非常に浅く、大統領になる人間は、全てをコントロールできると勘違いし、一族全てに富をもたらすと考えられています。結果的には退任後に逮捕される大統領が続出しています。法よりも国民感情が上というのも公平さや正義を基本に置く法治国家とは、到底いえないものがあります。
今の文在寅大統領の側近たちの多くが、過去に北朝鮮への異常接近を画策し、反国家罪で逮捕歴を持つような人物が多いのも民主主義国家とはいえない状況です。さらに南北首脳会談後の韓国市民の目を疑うような「南北統一は目前にある」というポジティブな反応も、これまで北朝鮮の金正恩委員長をモンスター呼ばわりしていた彼らの豹変ぶりには呆れるものがあります。
しかし、統一が現実のものになる段階に入れば、極貧の北朝鮮を復興させるために韓国側が支払うコストは莫大で韓国民の犠牲を強いるのは確実です。これまでのように自由を謳歌できなくなる可能性もあります。そうなれば韓国市民は再び反発するのは目に見えています。
東西ドイツ統一時に圧倒的な経済力を持っていた西ドイツのような経済力は韓国にはありません。統一のコストは誰が払うのか、韓国の若者たちは生活レベルを下げ、自由を犠牲にしてでも統一を支持するかというと、極めて疑問です。
しかし、今の反応は、何も考えていない、感情だけでポジティブに反応しているだけで、厳しい現実に直面すると大きく変わる可能性は大いにあります。そのため文在寅氏は英雄になるか、売国奴扱いされるか際どい立場といえます。
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こんな話はアジア中から聞こえてきます。中には現地ナショナルスタッフを育てるのは時間の無駄と諦め気味な日本人駐在者もいます。私はそんな時、まずは「彼らの親の世代は、ほとんどの人が第一次産業に従事し、より高度で優れた製品を納期を守って安定供給するなど、初めての経験であり、工業化の歴史は非常に浅い」ことを説明することにしています。
さらに家族を唯一の単位とするアジア諸国の社会では、公共意識は希薄で親のいうことを絶対視する封建的傾向が強く、自分で物事を考え、判断する機会もありません。加えて独立した個人の尊厳を重視する基本的人権や民主主義は未成熟で、既得権益を持った層に全ての富と権限が集中した極端な階層社会なため、政治に対しても、指導者を崇拝する傾向が強く、市民が自分で考える習慣はありません。
たとえば韓国の民主主義の歴史は非常に浅く、大統領になる人間は、全てをコントロールできると勘違いし、一族全てに富をもたらすと考えられています。結果的には退任後に逮捕される大統領が続出しています。法よりも国民感情が上というのも公平さや正義を基本に置く法治国家とは、到底いえないものがあります。
今の文在寅大統領の側近たちの多くが、過去に北朝鮮への異常接近を画策し、反国家罪で逮捕歴を持つような人物が多いのも民主主義国家とはいえない状況です。さらに南北首脳会談後の韓国市民の目を疑うような「南北統一は目前にある」というポジティブな反応も、これまで北朝鮮の金正恩委員長をモンスター呼ばわりしていた彼らの豹変ぶりには呆れるものがあります。
しかし、統一が現実のものになる段階に入れば、極貧の北朝鮮を復興させるために韓国側が支払うコストは莫大で韓国民の犠牲を強いるのは確実です。これまでのように自由を謳歌できなくなる可能性もあります。そうなれば韓国市民は再び反発するのは目に見えています。
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