最近、プロカメラマンの運命は、どうなるのかと心配になることがあります。先月末、パリに本拠地を置く写真通信社ガンマが経営破綻しました。ガンマを所有していたEYEDEA社は今後、人員整理に取りかかるそうです。1967年にエイモン・ドゥパルドンなど数人フランス人カメラマンによって設立されたガンマは、多くのニュース写真を配信してきました。
実は、日本の写真ライブラリーもそうですが、写真のデジタル化によって、その多くが経営難に直面しましています。ストックされている膨大な写真をデジタル化するのは莫大な費用が掛かる上、そのストックのサーバを整備し、システムを構築する費用も大きな負担となっているわけです。
写真のデジタル化への移行は、カメラマンにも大きな変化をもたらしています。機材の買い換えはもとより、パソコンでの操作など、プロとして長年やっていたカメラマンには、新しい知識の習得に苦痛を伴う状況になったからです。その数年の間に、50代以降でカメラマンを辞めた人を何人か知っています。
それと今のデジタルカメラは、誰もが、専門的な知識なしにある程度の写真を撮れるようになったために、プロのカメラマンの仕事が極端に減った業界も少なくなりません。それに加えて、写真を使う側も、高いエージェント写真を使わなくても、インターネット上から版権のない写真をダウンロードする場合もあります。
エージェント写真の使用料の単価も極端に下がり、質より量になってしまいました。写真1枚に大きな価値を見出せない状況は、プロのカメラマンを苦しめています。技術の進歩がビジネスの世界を一変させることは少なくありませんが、これからどうなるのか多くのカメラマンが不安感を抱いています。